韓国の出生率、過去最低の0.78「賢い人ほど産まない」男尊女卑の格差社会 日本との共通点は

◆結婚、子育てを避ける若者たち

 韓国の昨年の合計特殊出生率が0.78となり、超少子化がさらに進んだ。
雇用不安や住宅難などの経済的理由に加え、男性優位の家父長制的な家族や社会のあり方も、
若者が結婚や子育てを避ける一因となっている。

日本では昨年の出生数が80万人を割ったとみられ、中国も61年ぶりに人口減少に転じており、
少子化は東アジアに共通する課題となっている。(ソウル・相坂穣)

 ソウルの繁華街、梨泰院イテウォン近くの解放村。古い住宅や商店が傾斜地に密集するが、
近年は人気ドラマの舞台ともなり、オシャレな若者が集まる。

「ここは自由業者が多く、既婚者はあまりみない」。住民の女性、郭珉智クァクミンジさん(37)が話す。

 放送作家の郭さんも「非婚主義者」だ。

「韓国には旧正月などに夫の実家で、妻が料理をつくる慣習が残る。
私の父も実家では偉そうにし、母は我慢を強いられた。私は、そんな結婚はしないと決めた」

https://www.tokyo-np.co.jp/article/232643