本会議が終わったばかりの森田市議に話を聞いた。 「そもそも市長には、あれだけ世界を震撼させた事件なのに、何かを保存する気持ちがないんですよ。最初は『何も残さない』と言っていたほどです。 私たちとしては、花壇の片隅にでも、事件のことを記した小さなプレートを置いてくれればいいんです。アスファルトを保存してほしいと言ったのも、数少ない事件の痕跡が、産業廃棄物として処理されてしまうことが忍びなかったからです。以前、せめて工事の前に供養をしてくれとお願いしましたが、それすらも明言を避けているんですから」 憤懣やる方ない様子の森田市議。これに対して市長は、定例会で「粉砕工法のため、(アスファルトの)保存も技術的に難しい」と答弁。しかし「遺族から要望があれば、検討が必要」とも答えている。