ゼレンスキー大統領「露軍兵1100人以上戦死」 バフムトで激戦続く

ロシアの侵略を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は12日のビデオ声明で、最激戦地である東部ドネツク州バフムトを巡る戦闘で「過去約1週間に露軍兵1100人以上を戦死させた」と述べた。一方、露国防省は同日、バフムト方面で過去1日間にウクライナ軍兵220人を殺害したと主張。半年以上にわたって攻防が繰り広げられているバフムトではなお激戦が続いているとみられる。

米シンクタンク「戦争研究所」は11日付の戦況分析で「バフムトで露軍は目立った前進を遂げられていない」と指摘した。

ドネツク州全域の制圧を主目標とする露軍は、物流の要衝であるバフムトを制圧し、同州の中心部方面への進出路を確保する狙い。ウクライナ軍はバフムトで防衛戦を展開して露軍を損耗させつつ、米欧製戦車の戦力化を待って反攻に転じる方針を示している。

https://www.sankei.com/article/20230313-J7BWDOTXAFMWNCPDC6BCXQEMOQ/