慎一氏(53)が語る。

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「ある時、海中の撮影をしていたら、見たことのないまだら模様の30㎝ほどの魚が泳いでいたんです。同じ魚の目撃情報は釣り人や漁師からも次々と挙がっています。私が把握しているだけでも、鹿児島湾の10ヵ所以上で見つかっています。これが、『クエタマ』という魚だったんです」

「クエタマ」は、高級魚のクエと世界最大のハタ類であるタマカイを掛け合わせて生まれた人工交雑魚。’11年に近畿大学で開発され、クエの味とタマカイの食感を併せ持つ魚として養殖が進み、昨年にはスシローにも登場、人気を集めていた。

本来ならばいけすの中にしかいないはずの魚が、なぜ鹿児島湾にあふれているのか。湾を管理する垂水(たるみず)漁協の担当者は、「クエタマが釣れるという話は聞いています」と語るが、その原因は明らかになっていないという。だが、事情に詳しい漁業関係者は、声を潜めてこう明かす。

「’18年頃の台風で、3000~4000匹が入っていたいけすが壊れ、クエタマが鹿児島湾に大脱走したと噂になっています。養殖は漁協などに届け出がいらず、脱走しても報告する必要がないため”犯人”はわかっていません。ですが、浅瀬に20㎝ほどのクエタマが大量にいるところを目撃した人もいるそうです」

https://news.yahoo.co.jp/articles/e4e6c8d0b41b7ba6188c11a8798cb0afaf4ab9bc