米紙ワシントン・ポスト(電子版)は13日、米欧当局者の推計として、ロシアの侵略に抗戦を続けるウクライナ軍の死傷者数が最大約12万人に上ると報じた。実戦経験が豊富な兵士の多くが死傷し、ウクライナ軍が計画する大規模な領土奪還作戦の成功に将校らが悲観的な見方を示したと伝えた。露側も約20万人が死傷したと推計され、兵器不足が指摘されており、戦況こう着が長期化しそうだ。

ウクライナの当局者は、米国で訓練を受け、最前線で部隊を率いてきた下士官の多くが戦死したと明らかにした。東部ドネツク州で戦闘に参加している500人規模の部隊司令官は、部隊のほぼ全員が死傷し、経験不足の動員兵に入れ替わって戦闘能力が低下したことを認めた。弾薬も不足しているという。

https://www.yomiuri.co.jp/world/20230314-OYT1T50252/