沖縄本島南部の公園で2月、中学生を含む複数人の少年らが10代の男子高校生に殴る蹴るの暴行を加え、打撲など全治数週間のけがを負わせていたことが15日までに、関係者への取材で分かった。少年らは暴行の一部を動画で撮影し、交流サイト(SNS)を介して、仲間内などで共有していたという。県警は関係者から話を聞くとともに、集団暴行の可能性も視野に詳しく調べを進めている。

関係者によると、2月中旬の夜間、本島南部の公園で共通の知人を巡って、少年の1人と高校生がいさかいになった。その後、周囲にいた別の少年らの1人が加担し、暴行に及んだ。高校生は暴行を受け一時、意識が薄れ記憶が飛んだ。少年らが撮影した動画には、高校生が暴行される様子や、服を脱がせて謝罪させる様子が映っていたという。関係者は「当初は1対1だった。途中で見ていた1人が加わった。高校生は服を脱がされ、土下座させられた。極めて悪質な行為だ」と非難する。

現場の公園は住宅街に面し、夜間は人通りは少ない。少年らは暴行を加えた後、高校生を自宅付近で解放したという。

県警は関係者から話を聞き、少年らの特定を急ぐとともに、当時の状況を調べている。

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