7月の初旬
俺は安倍晋三とようやく結婚にこぎつけようとしていた
初めての出会いは成蹊大での合コンだった
一目見て勃起した
それ以降しつこく絡み続け、神戸製鋼本社まで追いかけていった
最初は鬱陶しがっていた安倍晋三も、やがて呆れながらも俺に心を開いてくれるようになった

議員秘書にもなって、安倍晋三を常日頃から支え続けた
赤坂自民亭の帰りにいつものように求婚していたら、「いいよ」と言われた
何を言われたのか理解できず、再び訊き返した
安倍晋三は満面の笑みで俺に、結婚してあげると言ってきた
その日ほど嬉しいことはなかった
豪雨かなんかで人が死んだことなどどうでも良かった

しかし安倍晋三にも仕事があった
総理大臣という大事な仕事だ
それが終わり落ち着くまでは入籍は控えようという話になった

それから数年が経った
7月9日に式をあげようという話になった
俺はその日を楽しみに生きてきた
その日のためだけに生きてきたと言っても過言ではなかった

安倍晋三は、殺された
山上徹也という犯罪者の、
たった一発の小さな銃弾によって

俺は許さない
山上徹也を決して赦さない
死んでも奴を恨む
安倍晋三を殺したヤツを、永遠に恨み続ける

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