「事実無根の内容を一方的に配信された。帰国して責任を取ってほしい」。参院議員を「除名」されたガーシー(本名・東谷義和)前議員(51)を告訴したデザイナーの男性(47)が取材に応じ、経緯を明かした。

 男性は約20年前に、知人を通じて前議員と知り合った。食事を共にするなど親しくしていたが、数年前からほとんど連絡を取っていなかったという。

 突然、前議員が男性の名前を挙げてユーチューブに動画を配信したのは昨年4月。前議員は、男性の交友関係や仕事について攻撃的な言葉をまくしたてたが、男性には身に覚えのない内容だった。

 男性は当時、東京・表参道に自身のブランド店を構えたばかりで、前議員は「ブランドをやめるまでたたこうと思っている」などと発言した。

 前議員のユーチューブの登録者数は当時、100万人超。店には男性を非難する電話が相次ぎ、SNSには中傷のメッセージが続々と届いた。「営業をやめなければ、また動画を配信される」と考えた男性は、4日後に店を閉めた。「(前議員の)影響力は大きく、閉店するしかなかった」と振り返る。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230316-OYT1T50313/