本年度に実施された千葉県内公立高校入試(今春入学)で、県教委は17日、臨時記者会見を開き、計98校で、900件を超える採点ミスがあったと発表した。

県内の全公立高校で一斉に再検査を行ったところ、合格とすべき受験生を誤って不合格としていたのは県立4校5人、市立1校1人の計5校6人に上った。

会見した冨塚昌子教育長は「生徒の進路、人生を左右する入試の結果に誤りがあり誠に申し訳ない」と謝罪した。

県教委によると、ミスがあったのは県立高92校で870件、市立高6校で63件で、計98校933件。

新たに合格となった生徒には、状況を説明した上で謝罪し、入学許可候補と伝達した。

既に私立高への入学金納入や手続きを行っているケースなどには「支払い済みの入学金など実費の補償も含め、誠意をもって対応する」とした。

合格発表後の8日に、県立小金高校に答案に対する「自己情報開示請求」があり、採点ミスが発覚。

他の受験生にも複数科目で採点ミスがあったため、県教委が10~15日に全公立高に一斉再点検を求め、多くのミスが分かった。

県教委によると、これまでに公立高入試の採点ミスはなかったという。