群馬県安中市元職員による市土地開発公社を巡る巨額詐欺事件で、元職員が死亡していたことが17日、分かった。

公社と元職員の債務残高は約22億円(昨年3月31日時点)。

元職員の死亡で、公社への債務が不履行になる可能性がある。市が同日の市議会全員協議会で明らかにした。

元職員からは複数回にわたり公社名義口座に返済があり、 昨年11月末も1万円入金されたが、翌12月末には返済がなく、返済依頼の郵便を元職員宛に送付した。

しかし連絡がなかったため、関係者に電話で確認したところ、元職員は1月9日に死亡していた。

公社から市に対し、元職員の相続権利者全員の相続放棄を確認した報告があり、市が全協で元職員の死亡や経緯を説明した。

事件は1995年に発覚。元職員が公文書を偽造するなどして群馬銀行が公社に振り込んだ事業資金などをだまし取り、被害総額は51億円に上った。

同行は元金33億8600万円などの返済を求めて提訴し、98年に市と公社が24億5000万円を支払う和解が成立した。

wikipediaより事件概要
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E4%B8%AD%E5%B8%82%E5%9C%9F%E5%9C%B0%E9%96%8B%E7%99%BA%E5%85%AC%E7%A4%BE%E5%B7%A8%E9%A1%8D%E8%A9%90%E6%AC%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6

1982年から公金を着服していた群馬県の安中市土地開発公社を舞台に職員Xが公社の契約書類を偽造するなどして1987年から1995年にかけて、群馬銀行から約48億円だまし取っていた[1][2][3]。

1995年5月の監査で職員Xの不正が発覚し、5月31日付で懲戒免職となり、6月7日に詐欺罪と有印公文書偽造同行使罪で逮捕された[4]。

Xはだまし取った金のうち、骨とう品購入に約10億円使ったほか、不動産やリゾートマンション、会社、貴金属の購入に約5億円、ギャンブルに約1億円、妻や愛人に約1億円など計22億円を費やしていた[3]。

Xは逮捕時に公印を無断で持ち出して開設しておいた「安中市土地開発公社特別会計」名義の秘密口座には約2億円しか残っておらず、
Xの預金残高や骨董品の売却で約6億円返したが、安中市土地開発公社が既に群馬銀行に返済した約7億円を除いても、約35億円の損害が残った[3][4]。

関東信越国税局は不正利得も所得とみなしてXに所得税を課税したが、Xが支払えなかったために1995年末に安中市内にあるXの自宅建物を差し押さえた[2]。

Xは約32億円をだまし取った詐欺罪で訴追され、検察はXに対して詐欺罪の併合罪としては最高刑に当たる懲役15年を求刑し、1996年4月8日に前橋地裁はXに懲役14年が言い渡した[2]。

群馬銀行は1995年10月に安中市土地開発公社と債務保証をしている安中市を相手に、貸金の返済と保証債務の履行を求める民事訴訟を起こした[2]。

群馬銀行は安中市の使用者瀬金を主張して約40億円の支払いを求め、安中市は元職員が不正に借り入れたもので公社に支払い義務はないとして全面的に争っていたが、
1998年12月に公社が群馬銀行に100年かけて約24億円を支払うことで和解が成立した[3][6]。

公社は正当に借りていた金額を除く約22億円を詐欺事件による損害と算定し、公社はこの損害をXに不法行為によるものとしてXを相手取って損害賠償を請求した[6]。

Xは裁判で争わなかったため、公社の主張が全面的に認められて前橋地裁は約22億円を支払うように命じたが、Xは刑事裁判の際の被害弁済のためにほぼ全資産を処分しており、支払いは難しいと報じられた[6]。

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