大手回転ずしチェーン「スシロー」で働くパート従業員らが17日、物価高騰などを理由とする賃上げを求め、仙台市泉区のスシロー仙台中山店前で初のストを実施した。


従業員「常に人手不足、負担重過ぎる」
 東京に本部を置く首都圏青年ユニオンの内部組織「回転寿司(ずし)ユニオン」が、東京都と埼玉県を合わせた計3カ所で行うストの第1弾。組合員や支援者ら約20人がプラカードを持ち、「スシローは賃金をアゲロー」と訴えた。

 回転寿司ユニオンは2022年10月、首都圏の学生アルバイト2人で結成し、加入者が増えつつある。仙台中山店で働く泉区の従業員女性(68)は「店は常に人手不足で従業員の負担が重過ぎる」と憤った。

 組合側によると「全店舗での10%以上の賃上げ」を求めて3回交渉したが、会社側は「賃上げに踏み切る状況ではない」と返答した。

 スシローを運営するフード&ライフカンパニーズ(大阪府吹田市)は取材に「現段階は団体交渉中。誠心誠意対応している」とコメントした。

 非正規労働者が個人で加盟する青年ユニオンなど16労組は2月、初めて「非正規春闘実行委員会2023」を結成。大手小売業者など36社に賃上げを求めている。所属組合員は約300人。
河北新報 2023年3月18日 6:00
https://kahoku.news/articles/20230317khn000048.html