イラン大統領、サウジを公式訪問へ…外交関係を正常化合意で招待
https://www.yomiuri.co.jp/world/20230320-OYT1T50064/

イラン国営通信は19日、イラン政府高官の話として、サウジアラビアのサルマン・ビン・アブドルアジズ国王が、首都リヤドを公式訪問するようイランのエブラヒム・ライシ大統領を招待したと伝えた。
両国は10日、中国の仲介で外交関係を正常化することで合意していた。

サルマン国王はライシ師に宛てた書簡で合意を歓迎し、イランとの経済関係や地域協力の強化を呼びかけた。
ライシ師は招待を受け入れ、協力拡大の用意があると強調したという。

 15日にはサウジのムハンマド・ジャドアーン財務相がイランへの投資を早期に行う意向を示し、イランのホセイン・アブドラヒアン外相も19日の記者会見で、
サウジのファイサル・ビン・ファルハン外相と近く会談すると表明した。外交正常化の合意後、両国は関係改善に向けた動きを活発化させている。

 イスラム教スンニ派の盟主サウジとシーア派大国イランは長年、中東で覇権を争ってきた。
2016年にサウジがシーア派指導者を処刑したのに対しイランで反発が高まり、暴徒によるテヘランのサウジ大使館襲撃を契機に断交していた。