2020年に発売され、“クソゲー”としてバッシングを浴びてしまったゲーム『サイバーパンク2077』。このまま歴史の闇に葬り去られるかと思いきや、今になってプレイヤー人口が激増しているという。その理由は、一体どこにあるのだろうか。

期待を見事に裏切った伝説のクソゲー
「サイバーパンク2077」は、2077年の未来を舞台にしたアクションゲーム。アメリカのテーブルトークRPGを原作とし、オープンワールド化されたサイバーパンクの世界を自由に駆け巡ることができる。

『ウィッチャー』シリーズで知られるスタジオ『CD Projekt RED』の新作ということで、発売前から大きな期待を寄せられており、予約販売のみで800万本を売り上げるという快挙を達成していた。

しかし、そう時間が経たないうちに次々と不具合が報告されることに。とくに酷かったのが『プレイステーション4』版と『Xbox One』版で、ゲームがまともに進行できないなどの致命的なバグ。最終的に公式ツイッターで、『PS4』『Xbox One』版の購入者へ謝罪と返金を行うことが発表された。

そんな「サイバーパンク2077」だが、ここにきてSteam版のプレイヤー数が急増。Steamにおける同時接続プレイヤー数は5万人以上をキープしており、ピーク時には約13万人を突破したとの報道も。

今年の覇権ゲームとされている『エルデンリング』を大幅に引き離し、シングルプレイゲームではトップに君臨するほどの伸び方だ。

「サイバーパンク2077」再評価の理由は?
なぜ発売から約2年が経った今になって、プレイ人口が増えているのだろうか。最大の理由は、先日『Netflix』で配信が始まったアニメ『サイバーパンク エッジランナーズ』の影響で間違いないだろう。

9月13日から配信されている同作は、「サイバーパンク2077」のスピンオフ作品。『キルラキル』などのヒット作を手掛けたアニメ会社『トリガー』が制作を担当しており、世界中で高い評価を得ている。アニメを見てゲームをプレイし始めた人々が多くいるため、急激にプレイヤー数が増えているのだろう。

またアニメ効果だけでなく、「サイバーパンク2077」のゲームとしての評価も急上昇している最中。かつて低評価を受けていた理由は、あくまでも「PS4」と「Xbox One」で起きたバグが原因。その後、度重なるアップデートが行われており、スペック的に余裕のあるPC版はもちろん、今年2月に発売された「PS5」版や「Xbox X|S」版でも、ゲーム内容が大幅に改善されている。

一度リリースすれば終わりだった時代とは違い、今のゲーム業界ではアップデートなどで評価がひっくり返る可能性が大いにある。偏見を抜きにして、「クソゲー」と向き合うべきだろう。

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