在日クルド人、復興へ祈り さいたまで4年ぶり新年祭

埼玉県蕨市や川口市などに暮らす在日クルド人らが21日、さいたま市で恒例の新年の祭り「ネウロズ」を開催した。トルコ・シリア大地震の被災地出身者が多く、民族衣装を着るなどした参加者数百人が伝統音楽に合わせ輪になって踊り、ふるさとの復興を祈った。

クルド人は「国を持たない民族」と呼ばれる。1990年代以降、トルコでの民族対立を背景に来日し千人以上がJR蕨駅周辺に身を寄せた。支援者によると約20年前から毎年3月に新年祭を開いてきたが、新型コロナウイルス禍で2020年から中断され、開催は4年ぶりという。
参加者の出身地は被災地トルコ南部カフラマンマラシュ県やガジアンテプ県が多い。会場では犠牲者に対する黙とうが行われた。在日クルド人でつくる「日本クルド文化協会」のワッカス・チョーラク事務局長は「楽しみだけでなく悲しみがある祭りだが、(地震の悲劇から)もう一度立ち上がりたい」と訴えた。
https://www.sankei.com/article/20230321-ISGKPNEV5NLJXBEFLYCID42TBM/
なぜ埼玉に彼らは集まるのか?