大阪府堺市で高校3年の男子生徒が運転する車が歩行者をはね、89歳の男性が死亡しました。
警察は、男子生徒を現行犯逮捕しました。

22日午前6時20分ごろ、大阪府堺市西区の路上で「車と高齢者の事故で呼吸はしているが、意識がない」と通報がありました。

警察によりますと現場は歩道のない片側一車線の道路で、路側帯を歩いていた堺市西区の石坂巌さん(89)を軽自動車がはねて、
石坂さんは病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。

警察は車を運転していた、堺市に住む高校3年生の男子生徒(18)を過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕しました。

警察の調べに対し男子生徒は容疑を認め、「ボーっとしていた」などと供述しているということです。

警察は、わき見運転や居眠り運転をしていた可能性があるとみて、事故の詳しい原因を調べています。

大阪府警によりますと、今年に入り大阪府内では37人が交通事故で死亡していて、死者数が全国でワーストとなった去年と比べ、14人増えているということです。(21日時点)

大阪府警は「車と歩行者の死亡事故が特に多いので、車を運転する人は歩行者に気をつけて運転してほしい」としています。