何が面白いのか🤔

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「大規模無低」に苦しめられた49歳男性の憤怒

オサムさんは静岡県出身。中学卒業後、建設現場やトラック運転手、廃品回収などさまざまなところで働いた。仕事がつらくて辞めたこともあったが、倒産や雇い止めによって失業したこともあった。月収20万円ほどの安定した職場がある一方、時給が最低賃金を下回ったり、“名ばかり個人事業主”で働いても支出ばかりがかさむ悪質な会社もあった。

バブル景気崩壊後、労働者派遣法の規制が緩和されると、派遣労働者として働くことが増えた。両親と不仲だったこともあり、10年ほど前に東京に移り住んだ。東京ではずっとネットカフェ暮らし。ここ数年、働くのは週3日ほどで、フルタイムでシフトに入ればアパートに移ることもできたが、そうはしなかった。「水道光熱費の支払いが面倒で……。ネットカフェ暮らしのほうが楽だったんです」とオサムさん。

オサムさんはネットのニュースも読まないし、長い間選挙にも行っていない。だから、労働関連法の規制緩和の経緯も、オサムさんを雇い止めにした会社の思惑についても知らなかったのだという。

オサムさんが長年はまっているのは、お気に入りのYouTuberの動画を見ること。お勧めのYouTuberはラファエルやヒカル、宮迫博之などだと教えてくれた。

取材の後半は、オサムさんが面白かったという動画について語り続けた。ラファエルがクレジットカードの限度額に挑戦するために1億円の時計を買ったこと、ヒカルと宮迫が靴通販サイトなどを運営する会社のCMにそろって出演したこと――。