袴田事件 検察、再審公判で有罪立証見送りへ 早期の無罪決着か
https://news.yahoo.co.jp/articles/79b12df0fb4b21dbc6339752581145aa61e6816c

1966年6月に静岡市(旧静岡県清水市)で一家4人が殺害された強盗殺人事件で死刑が確定し、再審開始が確定した袴田巌さん(87)について、検察当局が今後開かれる静岡地裁の再審公判で有罪立証を見送る方向で検討していることが関係者への取材で判明した。大きな争点がなくなることで審理が短縮され、袴田さんへの無罪判決が早まる見通しとなった。

袴田さんは66年6月に勤務していたみそ製造会社の専務の男性と妻、次女、長男を殺害したなどとして逮捕・起訴された。1審・静岡地裁で無罪を主張し、その後に会社のみそタンクの中から大量の血痕が付着した「5点の衣類」が発見された。確定判決は5点の衣類は犯行時の着衣で袴田さんがタンクの中に隠したと認定したが、13日の高裁決定は捜査機関による捏造(ねつぞう)の可能性に言及した。