2023/03/24
片目失明の漫画家、「Clip Studio Paint Ver. 2.0」新実装の3Dモデルで再び絵を描けるようになるまで
https://cgworld.jp/flashnews/ClipStudio.html

漫画「GANGSTA.」の著者・コースケ氏のTweetが話題を呼んでいる。

片方の目の失明により理想の絵が描けなくなった同氏。

彼女に再び「描ける喜び」を与えたのは、2023年3月14日にリリースされた
Clip Studio Paint Ver2.0より実装された新機能「3Dデッサン人形頭部モデル」だった。

CGWORLD編集部 (以下CGW):簡単に自己紹介をお願い致します。

コースケ:漫画「GANGSTA.」を描いているコースケと申します。

数年前に全身性エリテマトーデス(SLE)という難病の合併症で
片目失明、内臓疾患、手足の麻痺などになりました。
普通の人のようには働けないので、現在はイラストの仕事を頂きつつ、
体調のいい時にだけ漫画の執筆をしています。(仕事のご依頼お待ちしております!笑)

※全身性エリテマトーデス(SLE)について
https://asahikasei-pharma-sle.jp/

CGW:片目を失明されて以降たくさんの苦労があったと存じますが、
お仕事にどのような支障がありましたか?

コースケ:私の場合、キャラクターの顔や頭身のバランスがわからなくなってしまった事が
何より困りました。以前と同じように描いている筈が、いざ完成してみるとバランスがおかしい。
小さな作画ミスに気づきにくい。そんな状態で描いては消し・描いては直しで、
小一時間で出来ていた工程に数時間を費やすようになりました。

元から近眼・乱視なのもあってか視力が残っている方の目への負担がかなり大きく、
長時間の作業に耐えられない点にも随分と悩まされました。