「恥ずかしいから訴えを起こしたわけではない」
――訴えを起こしてから、制作会社側から何か声明はあったのでしょうか。

澁谷 特に何もありません。謝罪の一言はあるのかな、と期待していましたが今のところないです。もし向こうに非がないとしても、流出してしまったのは事実なので、謝罪がないのは残念だと思いました。

――SNSなどでは、「モザイクがないことがそんなに重要なのか」と今回の流出事件を軽視する声もありました。

澁谷 よく勘違いされることなんですが、私はモザイクなしの自分の性器の映像が流出して恥ずかしいから訴えを起こしたわけではないです。AV女優という仕事をしていたので、裸を売りにしていましたし、人から見られてなんぼの世界だと理解しています。ただ、先ほども言ったように今回の問題はそこではなく、違法動画に出演していると見なされてしまうということです。モザイクなしの動画は日本では違法です。

 過去にモザイク処理のない動画に出演したとしてAV女優が逮捕されたことがありました。彼女たちは、事務所やメーカーから「これは海外向けのものだから違法じゃないから」と説明を受けたみたいです。モザイク処理のない動画だとギャラも通常のAV動画に比べて5倍くらい高いので、騙されて出演してしまうというケースもあるようです。

 それにAV新法制定前は、AV撮影での性行為は、グレーゾーンだったんです。モザイク処理をすることで、性行為をカモフラージュするという側面もあったと思います。そういう意味でも無修正動画の流出は絶対に起きてはならないことだと思っています。

無臭でも恥ずかしいとかそういう気持ちはないそうで
モザイクは性交渉はやっていないというカムフラージュのために必要
なかったら本番をやっていることがばれて違法の恐れがあるからだそうだ