https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230324/k10014018871000.html

2歳の双子死亡 転落か “窓付近に足がかりになりそうなもの”

24日夕方、名古屋市中心部のマンションから転落し死亡した2人の男の子は、マンションの7階に住んでいた2歳の双子の兄弟と確認されました。

転落したとみられる窓付近には、足がかりになりそうなものがあったということで、警察が転落の原因を詳しく調べています。

24日午後4時前、名古屋市中区新栄1丁目の9階建てのマンションの隣にある駐車場で幼い男の子2人が倒れているのが見つかり、病院に搬送されましたが、2人とも死亡しました。

警察によりますと、亡くなったのはマンションの7階に両親と住んでいた、2歳の双子の間部登也ちゃんと、弟の雄也ちゃんと確認されました。

警察は兄弟が7階の部屋の窓から転落したとみて25日、現場検証を行いました。
捜査関係者や、兄弟の部屋と同じ設計とみられる部屋に住む住民などによりますと、部屋には兄弟が倒れていた駐車場側に2つの窓があり、いずれも床から窓枠の下の部分までの高さは80センチほどで、さらに30センチほど上に、転落を防止するための金属のポール状の手すりがあるということです。

また、捜査関係者によりますと窓付近には足がかりになりそうなものがあったということです。

兄弟の両親は当時、在宅していたということですが、捜査関係者によりますとこのうち母親が「目を離したすきに子どもがいなくなっていた」と説明しているということで、警察が転落の原因を詳しく調べています。
マンション住民男性「子どもたちは自分で歩けていたと思う」
現場のマンションに住んでいて、亡くなった兄弟を見かけることがあったという男性は「すれ違うときにあいさつをするくらいの間柄でした。子どもたちはもう自分で歩けていたと思います。たまにお母さんが子どもたちを連れて買い物に行くのを見かけました。びっくりしています」と話していました。
現場を通りかかった男性は
子ども2人が倒れていた名古屋市中区の現場を24日午後4時15分ごろに自転車で通りかかった男性が撮影した写真では、黄色い規制線の内側に複数の緊急車両が止められ、警察官や救急隊員が対応にあたっている様子が確認できます。

男性は、NHKの電話インタビューに対し「近くを自転車で走っていたらサイレンの音がたくさん聞こえ始めたので、近づいてみると道路に規制線がはられていました。救急車やパトカーが複数止まっていて、10人くらいの警察官が歩道上からマンションの方を見上げて写真を撮っていました。規制線の外側では、ほかにもたくさんの人が様子を見ていましたが、みんな何が起きたのか分からない様子でした」と話していました。

男性は5分ほどで現場を離れたということで、「いつも通る道路なので、子どもさんに関わる大変なことが起こったと聞いて、衝撃を感じています」と話していました。
現場マンションに住む人たちは
現場のマンションに住む女性は、「パトカーや消防車の音が聞こえて気付いた。規制線がはられていて、警察が来ていた。子ども2人が窓の真下のパーキングに転落していた。年齢は1歳か2歳くらいで、おむつをはいていた」と話していました。

また40代の男性は「当時は、自宅にいて仕事をしていたが、特に大きな音は聞こなかった。このマンションには外国の方が多く住んでいて、子連れも何家族か住んでいるが、面識はなかった」と話していました。

また部屋の窓については「内見の際に、ほかの間取りも確認したが、窓のつくりはいま住んでいる部屋と変わらず、高さは約1メートルちょっとで大人の腰くらいの高さです。窓の手前には転落防止用の鉄のパイプがあり、いすなどがあれば、子どもでもつかめる程度の高さです」と話していました。