新年度予算の成立で、岸田文雄首相は通常国会前半の山場を乗り越えた。首相は、防衛力の抜本的な強化や「異次元の少子化対策」など重要政策を掲げたが、野党の質問はかわし続けた。

 後半国会では、昨年末に決まった防衛費の増額に必要な財源確保法案の論戦が焦点となる。余剰金を用いたり、税外収入をためる「防衛力強化資金」をつくったりして、増税以外で財源を確保するための法案だ。ただ、これらは安定財源とはいえず、政府がはじく防衛費の増額に十分かどうかは不透明だ。

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