林外相、今週末の中国訪問を検討 ウクライナ情勢や邦人拘束を協議へ

 林芳正外相が4月1~2日の日程で中国を訪問し、秦剛(チンカン)外相と会談する方向で検討していることが28日、わかった。日本政府関係者が明らかにした。ロシアによるウクライナ侵攻や、北京で日本の製薬大手・アステラス製薬の社員が拘束された事件などについて話し合うとみられる。

 林氏の訪中は、岸田文雄首相と中国の習近平(シーチンピン)国家主席が昨年11月に会談した際、調整することで一致していた。今回実現すれば、日本の外相の訪中は、2019年12月の茂木敏充氏以来で、3年3カ月ぶり。

 会談で林氏は、ロシアによるウクライナ侵攻について、中国が責任ある役割を果たすよう求める。中国による沖縄県・尖閣諸島や東シナ海での活動についても改めて懸念を示すとみられる。また、北朝鮮による核・ミサイル開発などについても意見交換する見通しだ。(長崎潤一郎)

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