安倍晋三元首相が銃撃された奈良市の現場付近の歩道に31日、花壇が完成した。事件前から進んでいた近鉄大和西大寺駅前の整備の一環。

市は事件後、慰霊碑など「形あるもの」を残さない方針を示し、整備計画の範囲内で花壇を設けるとしていた。

花壇は安倍氏が立っていた交差点に面しており、マリーゴールドやネモフィラなどが植えられている。

31日午前8時半ごろ、花壇の周囲に設置されていた三角コーンが撤去されると、近くで手を合わせる人の姿もあった。

関連ソース
https://www.nara-np.co.jp/news/20230331214014.html

市道整備では特に西側の歩道部分が11.5メートルに拡幅された中で、元首相が倒れこんだ現場付近は最大16メートル程度せり出す形で整備。

2車線の車道(幅10メートル)を挟んで東西の歩道に1カ所ずつ花壇が整備され、ネモフィラ、マリーゴールド、テルスターなどが植えられている。

市民にとっては憩いの、元首相をしのぶ人には心を落ち着かせる場所として期待され、多面的な意味を持つ花壇を整備するとし、市は慰霊碑などの構造物の設置は見送った。

事件現場は道路の外側線の部分で、車道を走る車のタイヤが直接当たらない工夫も施した。

https://www.daily.co.jp/society/national/2023/04/01/0016200743.shtml?pg=2
銃撃で倒れた場所は今、車道の外側の線と歩道に挟まれた道路上に当たるという。