米 中小規模銀行の預金量 増加に 金融不安いくぶん和らいだか
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230401/k10014026381000.html
アメリカでは、2つの銀行の破綻を受けて中小規模の銀行から預金が流出していましたが、先月16日から22日にかけては預金量がわずかに増加し、市場では金融不安がいくぶん和らいでいるという見方が出ています。

FRB=連邦準備制度理事会は、アメリカで2つの銀行が相次いで破綻したことを受けて、先月15日までの1週間で中小規模の銀行から1200億ドル、日本円にして15兆円余りの預金が流出したと発表していました。

しかし、その翌週の先月16日からの1週間では全体の預金量が59億ドル、日本円にして7800億円余り増加したということです。

また、中小の銀行は、この期間に243億ドル、日本円にして3兆2000億円余り、借り入れを減少させました。

前の週は、資金繰りの強化に向けて「最後の貸し手」のFRBなどから借り入れを大きく増やしていましたが減少に転じました。

政府とFRBは、金融危機を防ぐために、あらゆる措置を講じる方針を繰り返し強調していて、市場では金融不安がいくぶん和らいでいるという見方が出ています。

(おわり)