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北海道所管の障害者施設職員、「虐待したことがある」1割…「見聞きした」は4割
 北海道が所管する障害者施設の職員に行った実態調査で、虐待行為をしたことがあると回答した職員が256人と、回答者の10・6%に上ったことが31日、分かった。職員による虐待を見聞きしたことがあると答えた職員は4割に上った。

 西興部村の障害者施設で入所者への虐待が発覚したことなどを受け、道が1〜2月に調査を実施。153施設4801人のうち2417人(回収率50・3%)が回答し、31日に集計結果(速報)を公表した。

 調査によると、虐待を見聞きした職員は930人(38・4%)で、虐待を「行いそうになったことがある」とした職員は825人(34・1%)に上った。

 また、道内の障害者向けグループホーム(GH)のうち、入居者同士で交際や結婚をした際に同居を認めていない施設が6割に上ることも分かった。

 江差町の社会福祉法人「あすなろ福祉会」が、知的障害のあるGH利用者が結婚などをする場合に不妊処置を求めていた問題を受け、道がGH399か所(うち274か所が回答)に調査を実施した。

 夫婦やカップルが同居できる居室がある施設は6・6%だった。交際や出産などを理由にした「退去者がいる」と回答した施設は15か所(5・5%)あった。