https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230314/k10014007561000.html

“「グローバル・サウス」と関係強化を”ことしの開発協力白書

アジアやアフリカなどの途上国では、ロシアによるウクライナ侵攻によってエネルギーや食料価格が高騰し、経済や社会が大きな打撃を受けているとして、政府は「グローバル・サウス」と呼ばれる途上国などとの関係強化が重要になっているとすることしの開発協力白書をまとめました。

14日の閣議で報告された開発協力白書では、ウクライナ侵攻によってエネルギーや食料価格が高騰し、途上国の経済や社会は大きな打撃を受けているとしています。

日本として、こうした国々への支援を強化していて、白書には去年7月、ウクライナやロシアからの輸入が滞って食料不足に直面する中東アフリカ諸国への食料の供給のほか、農業の生産能力を高めるための支援を決めたことなどが盛り込まれています。

アジアや太平洋島しょ国、それにアフリカなどの途上国は「グローバル・サウス」と呼ばれていて、白書ではこれらを含む途上国との関係強化が一層重要になっているとしています。

「グローバル・サウス」と呼ばれる国々との協力は、安定した国際秩序を維持するために今後欠かせないとして、政府はG7=主要7か国とも連携しながら、関与を強めていく方針です。