イスラエルには、ユダヤ教の戒律を重視する「超正統派」と呼ばれる人たちがいる。子どもは神からの祝福であるという教えに忠実で、
5人以上の子どもがいる家庭もめずらしくない。所得水準が比較的低く、安くて糖分を豊富に含むジュースや炭酸水などをたくさん消費するとされている。

 地元紙「タイムズ・オブ・イスラエル」などによると、この税は以前の政権が「健康への悪影響」を是正するために導入した。
超正統派の人らを支持基盤とする連立政権内の宗教政党に配慮して、スモトリッチ氏が、それを覆したかたちだ。

 イスラエルは2021年、合計特殊出生率(女性が一生で産む子どもの数、中央統計局調べ)が
先進38カ国からなるOECD(経済協力開発機構)で最も高い3・0だった。超正統派の存在が、この数字を押し上げる一因とされてきた。

https://www.asahi.com/articles/ASR3Z3RSCR3YUHBI02H.html