米地銀のウェスタン・アライアンス・バンコープ株が5日のニューヨーク市場開場前の時間外取引で一時6%近い下落となった。最新の財務情報開示で預金残高を明示しなかったことが疑問視された。

アリゾナ州フェニックスに本社を置く同行は4日の取引終了後に、3月31日時点で預金保険対象の預金が全預金残高の約68%を占めると発表した。
ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)によると、これは同行が3月16日時点で公表した55%よりも高い。
また、流動性水準は預金保険対象外預金の140%を「健全に」カバーするのに十分だという。

しかし、預金残高を明示していない今回の開示情報は、疑問に答えるよりもむしろ疑問を投げかけるもので、「投資家に疑念を抱かせる」可能性が高いと、ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループのアナリスト、ケイシー・ヘアー氏がリポートで指摘した
ウェスタン・アライアンス株は5日の取引開始前のニューヨーク時間午前6時50分時点で5.7%安。4日までで年初来44%下落している。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-04-05/RSN3V7DWX2PU01?srnd=cojp-v2