トレカにはアニメのキャラクターや、スポーツ選手のプレー写真などがある。収集したり、交換(トレード)したりして楽しむほか、対戦して遊ぶこともできる。

 家でも楽しめるトレカはコロナ禍による「巣ごもり需要」などにより、市場規模が拡大。日本玩具協会によると、トレカ・カードゲームの21年度の市場規模は約1782億円で、前年度に比べて45%増加し、過去最高を記録した。1990年代に小中学生として親しんだ世代による「大人買い」も市場を支える一因となっている。

 新品の場合、複数枚が入ったパックが数百円で販売されることが多い。しかし、レアカードが中古品市場に出回り、1000万円以上で取引されることもあり、投資や転売目的で購入する人も多い。

 国税当局は市場拡大に伴い、調査を強化。昨年には、東京国税局が法人税約4500万円を脱税したとしてトレカ販売会社(東京)と前社長を法人税法違反容疑で告発していたことが明らかになった。