【独自】「巌流島に埋めてやる」 びんずる尊者像の盗難事件、容疑者が供述
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2023040601267

長野市元善町の善光寺に約300年前から伝わる木像「びんずる尊者像」が5日に盗まれた事件で、
盗みの疑いで逮捕された熊本県御船町の職業不詳森本晋太郎容疑者(34)が尊者像について
「巌流島に埋めてやる」などと供述していることが6日、捜査関係者への取材で分かった。
転売目的の可能性は低いとみられ、長野中央署は動機を慎重に調べている。

尊者像は同日、県警が善光寺に返した。白い布をかぶせられた状態で長野中央署から車で出発し、
午前11時過ぎ、事務局に運び込まれた。
同寺は防犯態勢などを検討し「しかるべき時期」に本堂に移すという。
善光寺に参拝に来た上高井郡小布施町の黒川利彦さん(78)、志津子さん(74)夫妻は
尊者像が「早く本堂に戻れるといい」と話した。

同署は同日、森本容疑者の身柄を長野区検に送った。
送検容疑は、5日午前8時ごろから8時35分ごろまでの間、善光寺本堂で尊者像を盗んだ疑い。

捜査関係者によると、森本容疑者は5日午前6時過ぎ、善光寺境内で
職員に「この像(びんずる尊者像)があるからたたりがある」などと声をかけていた。