韓国を包む「医学部・薬学部以外、全員負け組」という社会的空気

ソウル大学に入学して自ら辞めた学生数が昨年330人に達したことが9月20日、把握された。ソウル大学が関連統計を集計した1998年以後23年ぶりの最高値だ。

退学学生の大多数は理工系の学生で、(彼らは)医学部、薬学部などに進学し離脱を煽ったものと分析される。
COVID-19によって非対面授業をしながらキャンパス生活を享受できなかった学生たちが「半浪人(どこかの大学に一応合格しておいて途中で休学届を出して浪人生活をして別のもっといい大学に行くこと)」を多く選んだのも自主退学が増えた背景として挙げられる。

ソウル大学で集計した年度別の退学学生の人数を見れば、昨年の退学学生数は1学期25人、2学期305人で計330人だ。
04年に328人(従来の最高値)を記録して以来、再び300人台を記録したのは昨年が初めてとなる。
10年前の2012年の120人に比べても2.75倍増えた。昨年、ソウル大学の入学生は3,153人だった。

退学学生が急増した背景は、工学部、農業生命科学部など理工系学生の離脱が増えたためだ。
ソウル大学が民主党のムン・ジョンボク議員室に提出した「最近10年間のソウル大学退学学生現況統計」資料によれば、昨年工科大学(工学部)だけで104人が自主退職を決めた。
この10年間で工科大学で100人以上退学したのは昨年が唯一だ。

農業生命科学部88人、自然科学部46人、教育学部(地球科学・化学・生命教育科など)30人など、理工系全般で自主退学生(284人)がまんべんなく出されており、
全体の退学学生のうち86.4%を占めた。一方、医・薬学系は2019年以降、退学生が1人もいない。

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