【東京】6日に沖縄県宮古島市北方の洋上で陸上自衛隊のヘリコプターの行方が分からなくなった事故で、浜田靖一防衛相は7日、事故発生直前に周辺海域を通過した中国軍艦との関連について「そういったことは今のところ入っていない」と否定した。衆院安全保障委員会で玄葉光一郎氏(立憲民主)への答弁。防衛省・自衛隊は日本近海や領海を航行する中国船舶の動向を監視しており、事故との関連を否定している。

 インターネット上などでもヘリ事故を巡って中国軍艦の動向との関連を懸念する投稿が確認されている。これに対し、防衛省幹部は「領海内で何か問題があって気が付いていないとしたら(防衛省の)仕事を果たせていないことになる。それは考えにくい」と打ち消した。

 防衛省・自衛隊によると、5日には中国の空母「山東」による太平洋航行が初めて確認された。初確認だったために注目を集めたが、場所は波照間島から南に約300キロ。日付がずれていることからも自衛隊関係者は「事故と関連の可能性は考えられない」と話した。

 6日には中国海軍の情報収集艦が沖縄本島と宮古島間を南下したことを確認したが、ヘリ離陸前の午前中だった。過去に通過したことがある艦艇で、動向も「特に特異なものはない」と判断している。
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