金沢市中心部の地下道で約三十年間、路上生活をしてきた男性(60)が今月上旬、生活保護を申請し、アパートへ入居した。これにより、路上生活者を支援する市民団体「かなざわ夜回りの会」が把握する市内で定住する路上生活者はいなくなった。 (神尾大樹)
 「新型コロナウイルスで暖かい所に行けないのが苦痛になった。心まで寒くなった」。肌寒い朝、背中を丸めながら男性は路上生活を終える理由を明かした。

兄の借金を肩代わりしたのが始まり。自身もギャンブルにおぼれ、二百万円ほどの負債を抱えた。相次ぐ督促電話が嫌になり家を出た。

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