障がいを持つ母親を世話する2歳男児、温かい家庭に「息子は誇り」と母(中国)

中国・湖南省岳陽市に住むリー・ウェイさん(李威)とワン・ジファンさん(王子芳、29)夫妻は、2人とも運動機能に障がいがある。
これは出産前後に脳の一部に傷がついたことで起きる「脳性麻痺」によるものであり、
ワンさんは特に体のこわばりがひどい。

2人が結婚したのは2020年1月のことで、当初は双方の両親に結婚を反対されたそうだが、
長男ポメロ君(2)の誕生で両親との関係に変化が起きたという。

ワンさんは「私たちが子供を作る前、脳性麻痺が子供に遺伝するかどうか調べたの。
そして遺伝しないことを確認し、ポメロが産まれたのよ」と明かし、
「息子の誕生は私に最高の恩恵をもたらしてくれたわ」と笑顔を見せる。

実は2人の両親は、ポメロ君を立派に育てる姿を見て「障がい者同士でも子育てができる」と
結婚を認めてくれたそうで、今では2人が仕事中にポメロ君の面倒をみることもあるようだ。

そんなポメロ君は現在2歳になるが、歩けるようになってからというもの、
筋肉のコントロールが上手くできないワンさんを甲斐甲斐しく支えている。

たとえば、ワンさんが髪を乾かすのを手伝ったり、靴を出したり、
階段を下りる際には手を繋いでサポートする。
また食事の後の机を拭いたり、ワンさんは「息子は誇りだし、とても頭がいいの」と述べ、こんなエピソードを明かした。

「息子にミルクを渡そうとして転んでしまったことがあってね。
『なぜ転んだの?』と聞かれたの。それで『床が濡れていたからよ』と答えると、
息子はそれ以来、『ここは滑りそうだから気を付けてね』と教えてくれるようになったの。」

それでもワンさんは「まだ2歳の息子にたくさんの責任を負わせ、申し訳ないと思うことがある。
あの子はとても気が利くから…」と述べ、
「そんな息子にいい教育を受けさせるために、私たち夫婦は一生懸命働いている。
これから私たち家族がもっと幸せになれたら嬉しいわ」と続けた。
https://japan.techinsight.jp/2023/04/ac04062219.html

Little boy in China takes care of disabled mother
https://www.youtube.com/watch?v=DDvDlyFuObg