音楽家・坂本龍一さん死去 『戦場のメリークリスマス』
『ラストエンペラー』など映画音楽を多数担当
4/2(日) 22:27配信


『戦場のメリークリスマス』『ラストエンペラー』など数々の映画音楽を
手がけた音楽家・アーティストの坂本龍一さんが、3月28日に亡くなった。
71歳だった。レコード会社のエイベックス・エンタテインメントが2日、
公式サイトで発表した。

 2020年6月に直腸がんと診断され、ステージ4と公表していた坂本さん。
エイベックスは「2020年6月に見つかった癌の治療を受けながらも、
体調の良い日は自宅内のスタジオで創作活動をつづけ、最期まで
音楽と共にある日々でした」とコメント。葬儀は、坂本さんの
強い遺志により近親者のみで執り行われたといい、「弔問、ご香典、
ご供花につきましても謹んで辞退申し上げます」としている。

 坂本さんは1952年、東京都生まれ。1978年に細野晴臣さん、
高橋幸宏さんとYMO(YELLOW MAGIC ORCHESTRA)を結成し、
近未来的なテクノポップで世界を魅了した。1983年には、大島渚監督が
手がけた映画『戦場のメリークリスマス』で出演・音楽に挑戦し、
英国アカデミー賞作曲賞を受賞。ベルナルド・ベルトルッチ監督作
『ラストエンペラー』(1987)では、日本人初となる米アカデミー賞
作曲賞に輝いた。

 中咽頭がんの治療で、2014年7月から活動を休止していた期間も
あったが、2015年に山田洋次監督作『母と暮せば』と、アレハンドロ・
G・イニャリトゥ監督作『レヴェナント:蘇えりし者』の音楽制作で復帰。
近年も『MINAMATA−ミナマタ−』(2020)の音楽や、
『アフター・ヤン』(2021)のオリジナルテーマを担当していた。
6月2日には、音楽を担当した是枝裕和監督の最新作『怪物』の
公開も控えている。(編集部・倉本拓弥)

https://news.yahoo.co.jp/articles/bbd9ac099ec34db2846b9084a1e78916af6955bd