13日午前1時ごろ、青森県六戸（ろくのへ）町の左官業、十文字利美さん（68）方から出火し、木造一部2階建て住宅約340平方メートルと敷地内の車庫など2棟計約145平方メートルが全焼した。住宅の焼け跡から性別不明の5人の遺体が見つかった。県警は放火と失火の両面の可能性があるとみて調べている。

　県警によると、十文字さん方は8人暮らし。火災当時、不在だった次女の夫や十文字さんら4人は無事だったが、妻（67）と義母（88）、次女（39）、孫（9）の4人と連絡が取れていない。5人の遺体のうち、1人は同居する家族ではないとみられるという。

　現場は六戸町役場の南西約300メートルの住宅が点在する地域にある。

　現場近くで働く男性は、同僚に十文字さんの知人や親戚がいるといい、「衝撃はかなりのもの。言葉にならない」と話した。近くに住む女性は「午前1時半前に何度もサイレンが鳴り、大きい火事かなと感じた」と口にした。

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