米サンフランシスコに住むアーティスト、カーラ・オルティスさんは1月、
仲間のアーティスト2人とともに画像生成AI「Stable Diffusion(ステーブルディフュージョン)」を
運営する英スタビリティーAI、Midjourney(ミッドジャーニー)などを相手取り、
著作権侵害で集団訴訟を起こした。

訴状では、生成AI企業が、AIの訓練に使う許可を得ずに「原告の作品を複製した」と主張。
スタビリティーAIは朝日新聞の取材に対し、「係争中なのでコメントしない」と回答。
そのうえで、次のバージョンの訓練データから、アーティストが希望すれば作品を除外できる
「オプトアウト」の対応を進めているとした。

「道義に反することが起きた」

昨夏、オルティスさんはその頃公開された画像生成AI「Stable Diffusion(ステーブルディフュージョン)」
などで、自分の作品に似た多くの画像をみつけた。

これらの生成AIは、LAION(ライオン)と呼ばれる画像データをもとに学習されていた。
ドイツの非営利団体が無料で公開するデータで、昨年公開された「LAION―5B」は、
ネット上の約58億の画像と文字データが集められている。

学習で使われたデータを調べると、多くの知人の作品も含まれていた。

「とても不安になった。前例のない規模でデータが集められていた」
https://www.asahi.com/articles/ASR4D6DT3R4CUHBI01T.html