<ぐるっと北勢~駿遠> 春爆!ブリ90センチ 鈴鹿

と、ドラグファイトを展開。消波ブロックのないサーフだけに主導権は渡すまいと頑張るなか、やっと見えた魚体に山岡さんはあぜんとした。
 揺れている巨大な尻尾がブリのそれだったからだ。「これはやばい。タックルの想定外」との思いが胸中を駆けめぐる。波打ち際で暴れられるとラインは力尽きて必然のブレークとなったが、海に浸かって浜に投げるように手づかみで魚体を確保したのだった。
 帰宅して測ると90センチ、重さは6・59キロあった。これには山岡さんも大喜びだ。「この時期のブリは初めて。あらためて鈴鹿サーフのポテンシャルに驚きました。この日はオフロードバイクでランガンしていたので、バイクの荷台にブリをゴムひもで縛って持ち帰りました」。いよいよ“春爆”を迎えた鈴鹿。次はどんなドラマが待っているのか目が離せない。
 ▼月夜に躍るシーバス 榊原さんが64センチのシーバスを仕留めた6日は満月当日だった。ちなみに過去、ランカーシーバスが出た4月の満月当日といえば、2008年4月20日が思い起こされる。この日は安倍川河口(静岡市駿河区)で84センチが現認されていた。

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