サッカー選手が焼身自殺 警察に抗議 チュニジア(AFP=時事)
https://news.yahoo.co.jp/articles/8b18c4aaedb6127d1d315944dc195adba7d2de25

【AFP=時事】チュニジアでプロサッカー選手として活動していたニザル・イサウリ(Nizar Issaoui)さん(35)が13日、警察への抗議として焼身自殺を図り、死亡した。イサウリさんの兄弟が14日、明かした。

イサウリさんの兄弟によれば、イサウリさんは中部ケルアン(Kairouan)県の町ハフーズ(Haffouz)で自身の体に火をつけた。3度のやけどを負い、専門医がいる首都チュニスの病院に運ばれたが、助からなかった。

チュニジアのメディアによると、イサウリさんは買おうとしたバナナが政府が定める値段の2倍だったことに苦情を申し立てたところ、警察に「テロ」扱いされ、今回の抗議を行ったという。イサウリさんは事前に「警察国家」に対する抗議だと自身のフェイスブック(Facebook)に投稿していた。

報道によれば、イサウリさんの死を受け、ハフーズでは13日夜に抗議デモが起こった。若い参加者は警察に石を投げ、警察は催涙ガスで応戦した。

イサウリさんの抗議は、2010年に焼身自殺をした露天商のムハンマド・ブアジジ(Mohamed Bouazizi)さんを思い起こさせる。ブアジジさんの焼身自殺がきっかけとなり、チュニジアでは民主化運動「アラブの春(Arab Spring)」につながる革命が起きた。【翻訳編集】 AFPBB News