>>67
かつて論客と言えば、学者と評論家が双璧だった。

学者は個々人の業績、発表物をみれば、かつてと
変わらないレベルの活躍をしているケースを多々
見受ける。しかし、この人達が世の中一般に出て
くるのは、それこそ岩波、みすず等の本屋の
出版物を通じてくらいしかない。かつてのように
メディアに出てこない(出てこれない?)ので、
論客と言われるような立ち位置にならなくなった。

評論家は消えてしまった印象。小説家はまだ生きて
いるように思えるので、文筆業は生きているけれど、
評論家はだめだった。今にして思えばメディアに
出ていくらの人達だからメディアが不要と判断
したら無くなる人達でしか無く、実際現状そうなって
しまったということだろう。

こう考えてみると論客がいなくなったのはメディアの
状況変化が大きいんだろう。もうちょっと生々しく
言えばスポンサーが消えたので存続できなくなった
ということか。

石橋湛山みたいに雑誌を拠点にする方法も結局は
メディアという足がかりがあってのことだし。