「見捨てられてなどいない」世界最大の輸送機ムリーヤの復元作業が始まる ウクライナ

<復元に向け、すでにエンジン3発など多くのパーツが損傷機から回収された。
資金難で中断した幻の2機目のムリーヤも、部品提供に貢献する可能性があるという>

ロシアの侵攻で昨年大破した世界最大の輸送機「ムリーヤ」について、
破損した部品のうち使えるものをひとつひとつ回収して組み立て、復元する作業が始まった。
人道的な救援活動より優先度は低いが、巨大な航空機を復元することで、被災地域の復興に希望を与える意味合いが込められている。

【動画】パンデミック中に医薬品を輸送して世界を救ったムリーヤ

アントノフAn-225「ムリーヤ」は昨年2月の侵攻からわずか数日後、ロシア軍による爆撃によって起きた火災に呑まれて破壊された。
作業員たちは現在、すすにまみれた部品を火災跡から取り出し、回収を進めている。
現在は部品の回収と設計が進んでおり、本格的な再建作業は終戦以後になる見込みだ。


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