「極端に身体が歪んだ巨大クジラ」が発見される 「かなり珍しい事例」と専門家 スペイン
https://news.yahoo.co.jp/articles/2c480d62b5fd30a3284685b10ad5309745f55480

身体が極端に歪んだ体長17メートルほどのクジラの姿が目撃され、研究者をはじめ、多くの人々の関心を集めている。

米紙「ニューヨーク・ポスト」によると、このクジラは、スペインのバレンシアガ近郊の沖合で、流し網にかかっているところを発見されたそうだ。撮影された映像を見てみると、静かにゆったりと泳ぐクジラの身体は、明らかに曲がっている。

連絡を受けたバレンシアの「セアノグラフィック財団」の救助チームと巡視船は、数時間クジラを監視。しばらく周辺を泳いだクジラはさらに沖へと泳いでいったという。

同財団の科学者らは、今回目撃されたクジラは「原因不明の側弯症(そくわんしょう)である」と話す。この状態のクジラは、かなり珍しいようだ。

実際、2019年には、オランダで、背骨が曲がった状態で息絶えていたミンククジラが発見されたことで、クジラも人間と同じく側弯症になり得る可能性が提唱された。今回の発見は、今後の研究の大きな発展に繋がるだろう。

一方で、側弯症のクジラは泳ぐことが困難であるため、数日以内に同地に再度現れる可能性が高いといい、警戒を呼びかけている。