横浜ベイスターズと契約のお騒がせ男<gレバー・バウアー 絶頂期のMLB投手による日本球団でのプレーは初

DeNAの入団会見に臨んだバウアー投手=3月24日、横浜市内

2020年のサイ・ヤング賞投手トレバー・バウアー(32)が横浜ベイスターズと契約した。

最盛期のスター投手がMLBから日本の球団に移籍するのは初めてのこと。バウアーはクリーブランド・インディアンス在籍中の
2017年に17勝をあげ、その後シンシナティ・レッズに移り、2020年にはパンデミックの影響でシーズンが短縮される中、
防御率1・73を記録してサイ・ヤング賞を受賞した。

2021年にロサンゼルス・ドジャースと3年総額1億500万ドル(約138億円)で契約。
8勝5敗、防御率2・59でリーグのトップ争いをしている最中に、MLBのドメスティック・バイオレンスポリシー違反により
出場停止処分を受け、今年1月、ドジャースから放出された。

野手では、最盛期に日本でプレーしたMLBの大物はいる。ボブ・ホーナー(1987年)、デービー・ジョンソン
(1975―1976年)。この2人は契約上の制約からうまく逃れ、NPB球団が提示した巨額オファーに応じた。
だが絶頂期のMLB投手が日本でプレーするのはバウアーが初めてだ。

バウアーのMLBでの輝かしいキャリアは、2021年6月に明るみに出た性的暴行疑惑によって軌道から外れてしまった。

米カリフォルニア州在住の女性がバウアーに対し、その年4月パサデナに建つ彼の邸宅で、
性交渉中に失神するほど首をきつく絞められたり殴られたり、合意なくアナルに挿入されたと訴えを起こしたのだ。

バウアーは不法な行為は一切なかったと否定し、「首絞め」や「顔の平手打ち」など暴力的な
セックスを求めてきたのは女性の方であり、証拠のメッセージも残っている、と主張。
また女性が自ら撮ったという顔のあざの写真は細工されていること、
そして彼自身が翌朝撮影した動画には彼に向って微笑みかける女性が写っている、と訴えた。
https://www.zakzak.co.jp/article/20230412-6AKO5GULD5NZ3MW4EP3ORQVVQI/