https://news.livedoor.com/topics/detail/24062192/

東京大学が、性別を問わずトイレでの「生理用品」の無償配布をしている。「駒場Ⅰキャンパス」(東京都目黒区)での取り組みで、大半のトイレに設置がある。ツイッターでは 「素晴らしい支援」「男性トイレにも置いてあるのすごくいい取組」などと話題となっている。

取り組みを進めてきた教育学部と学生自治会に2023年4月、実施経緯を聞いた。

「生理用品の出費に悩む学生の負担を軽減」
ツイッターで4月6日、東大のトイレに生理用品が設置されていると紹介された。男子トイレにも設置されていると称賛する内容だ。

投稿は注目を集め、「これはすごいわ!!」「生理用品=生理の時だけに使用する、とは限らないから、密かに助かっている人が居るかもしれないね」「男性トイレにも置いてあるのすごくいい取組だなと」「素晴らしい支援」といった声が広がっている。

取り組みは22年10月から、教養学部および学生自治会が始めた。学生自治会・広報によると、ほぼ全てのトイレで実施されており、23年度に学部主体の事業に切り替わった。全ての生理用品が大学の予算で設置されている。同会が先んじて企画したといい、実施の狙いは次のとおり述べる。

「『生理の貧困』が社会的な問題となる中、生理用品の出費に悩む学生の負担を軽減するため、またキャンパス内で急に生理用品が必要になった際の利便性を高めるために、設置を開始しました」
男子トイレへの生理用品設置は、学部による当初のモニタリング調査では範囲外だった。そこをカバーしたのが学生自治会だった。

需要は「普段女子トイレを利用する方に限られない」
自治会広報は、「生理用品を利用するのは、普段女子トイレを利用する方に限られないためです」と理由を説明する。具体的には、「持病などのために日常的に生理用品を利用する男性や、性的区分に違和感を感じている方々、その他事情のある方」。