孤独な中年が抱える「リスク」。うつ状態や依存症、攻撃的な性格になりやすくなるわけ

独身のまま中年になるともれなく狂うー。世間に流布されるこうした言説は、果たして本当なのか?

「46歳の息子がSNSでの誹謗中傷で開示請求されました。子どものころは、気弱でしたが優しい子だったのに……」

「仕事一筋だった50代の上司が突然パチンコにハマり、会社に出社しなくなって一日11時間も店にいるようです。注意してくれる家族もいないみたい」

40~50代を中心に“狂った”男性の報告が増えている。彼らに共通しているのは「独身」だ。

独身=狂うではなく、「孤独」が人をおかしくさせる

「独身だから狂うというより、孤独な状態が人をおかしくさせるのです。孤独感を埋めるのに結婚は必ずしも必要ありませんが、今の日本の社会では未婚のほうが孤独を感じやすい側面はあるでしょう。

絶望的な孤独が恒常化すると、自分を正当化しようとする認知的不協和が働いて人嫌いになり、攻撃的・反社会的な性格になりやすいというデータもあります」

https://nikkan-spa.jp/1904610/2