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首相演説、前列は関係者で固めて「緩衝帯」に でも防げなかった攻撃
編集委員・吉田伸八2023年4月20日 5時00分

 和歌山市の選挙演説会場で岸田文雄首相に爆発物が投げつけられた事件で、聴衆エリアの首相に近い前列部分に、主催者側の関係者が固めて配置されていたことが警察関係者への取材でわかった。和歌山県警の警護計画案を警察庁が審査する過程で、首相に不審者を近づきにくくさせる「緩衝帯」が必要だと判断されていたという。

※略※

 関係者によると、計画案を審査した警察庁は、聴衆エリアの最前列と、演台などの首相の距離が5メートル程度と近い点を指摘し、対策をとるよう指示。県警と主催者側は、聴衆の前列部分は主催者側の関係者らで固め、一般の人が首相に近い場所に入りにくくすることにしたという。

 こうした指示を県警から受けたという自民党県連の関係者は「演説を盛り上げるためにも、警護のためにも当たり前の鉄則だ」と話す。

https://www.asahi.com/articles/ASR4M6S1DR4LUTIL01F.html