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このダイオウグソクムシ28号は今年1月23日に後半部分の脱皮に成功し、前半部分の脱皮に成功すれば世界初となる完全脱皮でしたが、次第に衰弱し、死亡が確認されたといいます。
ダイオウグソクムシはまず後半部分の脱皮を行い、次に前半部分の脱皮を行うことで脱皮が完了しますが、これまで全世界で脱皮が確認された7例すべてが脱皮中に死亡しており、完全脱皮には至っていません。
鳥羽水族館では2016年にダイオウグソクムシ13号、2019年にダイオウグソクムシ23号の脱皮に立ち会っており、今回のダイオウグソクムシ28号ではこれまでの経験から脱皮のタイミングを予測して、後半脱皮のライブ配信を行うことにも成功しました。
しかし、3月27日の夜からダイオウグソクムシ28号の衰弱が目立つようになり、4日後の3月31日に死亡が確認されたといいます。このときの体長は30cm、体重は920gで、病気などは確認されませんでした。
ダイオウグソクムシがなぜ死んでしまうのかについて理由はわかっていませんが、今回のダイオウグソクムシ28号は脱皮後の生存日数が鳥羽水族館では最長記録を更新しており、脱皮したあとの後半部分の殻もこれまでの個体で一番硬化していたといいます。
鳥羽水族館の完全脱皮に向けた世界最前線の取り組みに今後も目が離せません。
https://epinesis.net/archives/bathynomus-giganteus-shed-2.html