英単語をもっとラクにおもしろく覚える秘訣は「語源」を知ることだった

著者は、大学在籍中に実家の塾で英語講師になり、卒業後も主宰する竹岡塾のほか、駿台予備学校、洛南高校などで教鞭に立ったという経歴の持ち主。
いかにも英語が得意そうなキャリアですが、多くの方々と同じように、学生時代には英単語を覚えることに四苦八苦したようです。

そして、そんな経験のなかから実感したのは、英単語を覚える際には「語源」が重要な意味を持つということだったのだとか。なぜなら、どのような英単語にも、現在の形になるまでの歴史があり、物語があり、ドラマがあるから。

conceptionという単語が、conceptという単語に変化するのに約200年かかっています。

昔覚えにくかったflame「炎」は、flamingo「フラミンゴ」と同じく「赤い」と分かり、「面白い!」と思いました。
また、ある書物で、contributeのtributeは「ローマの三頭政治」と関係があるからtri-「3」と関係する、という記述を読み「なるほどねー」と思いました。
つまり、語源による学習は「覚えやすい」うえに「面白い」のです。(「はじめに」より)

こうしたおもしろさを伝えたいという思いから連載が始まり、それが本になったということ。つまり楽しく読み進めることができ、「英単語って、本当はおもしろいんだな」と実感することができるわけです。

そんな本書のなかから、一例として「ピッタリ合う adjust(調整する)」に関する解説を抜き出してみましょう。英語を勉強していると、
ass-とかacc-というように「a+子音字+子音字」で始まる語が多いことに気づきますが、それらは、すべてad-という接頭辞からきているものなのだそう。

たとえばad-は、もともとは「~に向かって」という意味であるものの、現在では無視してよいことが多いというのです。語源から単語の意味を考える場合、非常に重要な接頭辞なので、ぜひとも覚えてほしいと著者は記しています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ab530ebc1c6aa84251fa26027943bad94ac1a89b