安すぎたファミマTOB
東京地裁「特別委、役割果たさず」 価格決定プロセス重視

2020年に伊藤忠商事がファミリーマートに実施したTOB(株式公開買い付け)を巡り、TOB価格が安すぎたことを意味する司法判断が下された。東京地裁は3月、実際のTOB価格より300円高い2600円が公正だったと決定。一般株主保護のために設置されたファミマの特別委員会が伊藤忠側の意向を受け、十分な役割を果たさなかったなどと指摘した。

東京地裁の決定は3月23日付で、ファミリーマートは不服として4月...

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https://www.nikkei.com/article/DGKKZO70381460R20C23A4TCJ000/