スーダン軍と準軍事組織RSFの戦闘が続くスーダン。各国が自国民の退避を試みるなか、アメリカは一足先に自国の大使館職員とその家族の退避を成功させた。それを先導したのが、アメリカ海軍が誇る最強特殊部隊のTeam6こと「DEVGRU(デブグル)」だ。

激しい戦闘が続くスーダン。各国は同国に滞在する外交官、自国民の避難を試みている。しかし、そのための停戦の合意も順守されておらず、戦闘が続いている。23日には移動中のフランス人の車列が攻撃を受け、退避を中止という情報もある。脱出の拠点となるハルツーム国際空港は今でも戦闘が続いており、損傷した機体が駐機場を埋め、空路での脱出が可能なのかも不透明だ。そんな中、いち早く、自国の外交官とその家族の脱出に成功させたのがアメリカだ。バイデン米大統領は現地時間の22日に外交官とその家族を首都ハルツームから避難させたことを明らかにした。しかも、なんともアメリカらしい脱出劇で、作戦を先導したのはアメリカ海軍が誇る世界最高の特殊部隊TEAM6 DEVGRUを始めとした救出部隊だ。

米国防総省高官によると、数日前にジブチの基地に大使館職員を脱出させるためにDEVGRUを始めとした追加部隊を配備。大型輸送ヘリのMH-47チヌーク3機も配備した。MH-47はCH-47の特殊部隊仕様で通常のCH-47チヌークの二倍の容量の長距離燃料タンクを擁し、且つ空中空輸機から空中で燃料を補給するための延長可能な燃料補給プローブが組み込まれ、長距離・長時間の任務が可能な機体。特殊部隊を支援する第160特殊作戦航空部隊「ナイトストーカーズ」に配備されている機体であり、同部隊も作戦に参加したことが分かる。作戦には100人超えの特殊部隊員が参加しており、おそらくDEVGRU以外の特殊部隊も加わっていると推測される。

作戦は22日土曜日の午前9時 (東部標準時) に始まり、2機のMH-47チヌークを含む航空機がジブチのキャンプ・ルモニエを離陸、途中経由地であるエチオピアで給油した後、スーダンの首都ハルツームに飛んで米大使館に到着。作戦には特殊作戦機のMC-130 コンバット・タロンも参加し、退避中、上空から監視を行っていた。大使館で警備を行っていた米海兵隊全員と大使館職員、その家族を含む100人をヘリに収容すると、救出部隊は僅か1時間ほどの滞在時間で退避を完了させた。この間に特に攻撃を受けることは無かった。
イギリス、フランス、ドイツと欧州各国も続々と退避に成功している。

https://milirepo.sabatech.jp/u-s-evacuates-embassy-staff-from-sudan-using-special-forces-team-6devgru/